アカテガニ











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GAIAPRESSは、大自然の不思議なもの、科学的ではないとされるもの、無視されてきたものに、もう一度、光を当て、新たな科学の視座を見出していきたいと考えています。 • GAIAPRESS:http://www.gaiapress.com/jp/ • Wonder Channel:http://www.gaiapress.com/jp/article-f... • • 海に近い森に暮らす、アカテガニ。 • 陸上生活に高度に適応しており、僅かな湿り気のある場所であればどこでも生息できる。自ら巣穴を掘る場合もあるが、似た環境に暮らすベンケイガニの堀った穴などに居候していることも多い。 • ベンケイガニはアカテガニほど陸上生活に適応していないので水辺から大きく離れて暮らすことは無いが、アカテガニの場合、その気になれば深い山の中でも生活することは出来るだろう。ではなぜ、アカテガニは海から遠く離れることがないのだろうか。 • 七月から八月にかけての大潮の日、日が暮れると海に近い河口が何やら騒がしくなる。 • 普段は警戒心の強いアカテガニが、道路のような障害物を越える危険を冒してまで、群れとなって川を目指す。出現する時間は一時間以内に限られており、我先にと水辺を目指す。 • 川岸に辿り着いたアカテガニは、満ち潮で作られたさざ波を慎重に見極め、川に入って身を揺らす。おなかに抱えている卵から孵化した幼生を海に届けているのだ。 • この行動はアカテガニの産卵などとも呼ばれるが、卵は既に孵化しているため、正確には放仔と呼ぶ。カニの幼生は二段階に分けられ、孵化した直後の幼生はゾエアと呼ばれる。詳しいメカニズムは判っていないが、ゾエアが成長するためには必ず海水環境が必要であり、それは陸上生活に適応しているアカテガニの場合も例外では無いのだ。 • 放仔行動を注意深く観察すると、いくつもの興味ある現象に出会う。例えば川岸に人工物がある場合、潮の満ち干を見極めるかのように、ぎりぎり水面に届くようなものしか利用しない。誤って水中に落ちると、溺死する可能性があるからとされるが、満月ならともかく、新月の暗闇で揺れる水面を計る視力は相当なものと言える。 • また、岸から川に入る場合も、よく見ると満ち潮の流れに向かってしか飛び込んでいかないことが判る。上流から注ぐ川の水温と海水温の差を見計らっているのかも知れないが、水に触れることなく離れた場所から見るだけでなぜそれが判るのかは不思議としか言いようが無い • 幼生を放ったメスは、急いで森に帰ろうとするが、その途中でオスはメスを捕まえ、交接を行う。交接から幼生の孵化までは一ヶ月程度とされるため、一匹のメスはシーズンに二三回、川辺で放仔を行うことになるが、最大の謎は森の中で暮らしながら、どうやって大潮の日を知るのかということだろう。 • 森から河口まで移動する間には、時には草地が続く場合もあり、鳥や他の生物に見つかりやすく、移動はたいへん危険である。 • 放仔が七月から八月に限られるのは、日没と大潮が重なるためと考えられるが、視覚、水温センサだけでなく、潮の満ち干を一時間単位で正確に計るセンサが無ければこのような行動を取ることは出来ない。 • 近年、道路などに隔てられることなく、海と森が一続きになるような場所が限られてきており、アカテガニの放仔行動も観察できる場所が少なくなってきている。 • かつて、赤いカニの大群が道を過ぎって海を目指す姿は、そう珍しいものではなかった。身近な生物の行動にも、まだまだ解き明かされていない謎は多い。アカテガニはいかなるセンサで自然を計っているのだろうか。 • 人間には、これほどまでに自然を計るセンサは無い。 • しかし人類には、分析力という種を超えた力がある。 • その分析力で自然を計り、多様で美しい地球の姿を守ること、それが人類に与えられた使命といえるだろう。 • ハイテクの一歩先にいつも堀場製作所

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