統合失調症の主な前駆症状4つ【幻聴など出る前の「前ぶれ(前兆)」の症状、精神科医が7分で説明】
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0:05 (1)はじめに • 0:28 (2)統合失調症の早期発見と前駆症状 • 2:34 (3)統合失調症の主な前駆症状4つ • 2:40 ①漠然とした不安 • 3:30 ②不眠 • 4:10 ③社会的引きこもり • 5:09 ④被害念慮 • 6:16 (4)まとめ • 統合失調症では悪化すると幻聴や妄想など「陽性症状」が目立つ急性期になりますが、可能ならその前の「前駆症状」の段階で気づき、早期治療することが望まれます。 • 「統合失調症の主な前駆症状4つ」につき、精神科医が要点を約7分の動画にまとめています。 • 出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長) • こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com • 府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com • チャンネル登録お願いします / こころ診療所チャンネル • ↓↓内容の詳細は下記になります。 • (1)はじめに • 統合失調症セルフチェック。今回は「統合失調症の主な前駆症状4つ」をやっていきたいと思います。よろしくお願いします。 • 統合失調症では、悪化時の幻聴や妄想などの症状が有名ですが、実際にはいかにその前の「前ぶれ」に気付き、早期対処できるかも大事です。 • 今回は「統合失調症の前駆症状4つ」です。 • (2)統合失調症の早期発見と前駆症状 • 「いかに早く前触れに気づくか」がポイントです。 • <統合失調症とは> • 統合失調症は、悪化した時に幻聴や妄想などが目立つ脳の不調です。 • 脳のドーパミンという物質の作用の過剰などが背景とされます。 • 早期発見や早期治療が予後改善の鍵です。 • <未治療期間(DUP)> • 未治療期間は、「発症してから実際治療が始まるまでの期間」です。 • これが短いほど予後がいいとされ、長いと幻聴などの症状が慢性化しやすいことが臨床上言われます。 • そのため、早期発見・早期治療が大事とされます。 • <早期発見のために> • 確かに有名な「幻聴」や「妄想」などは分かりやすい症状で発見しやすいです。 • ただし、これらは比較的進行した後に目立つ症状になります。 • そのため可能であればより前の段階での症状に気付きたいところです。 • <ARMS(At Risk Mental State)> • 早期発見に関して大事な概念がARMS(At Risk Mental State)です。 • このARMSは「精神病発病危険状態」統合失調症の前段階の症状で、「前駆症状」が主体の段階です。 • <ARMSと前駆症状> • このARMSの状態は前駆期と近く、いわゆる「前駆症状」前触れの症状が目立つ段階です。 • 急性期より弱めの症状が主体で、ここに気づけば早期治療が可能になることがあります。 • 一方でARMSのうち6-8割は発症しないともされ、いわゆる「過剰診断」には注意が必要です。 • <再発での前駆症状> • 初発に限らず再発の時も、その前に前駆症状がしばしば出ることがあります。 • この「前駆症状」人により違いが大きいですが、同じ人だと似た症状が出ることが多いです。 • そのため、「自分の前触れ(前駆症状)」を知って、早期発見して再発を予防することが大事です。 • <前駆症状の対策> • 対策では「急性期への移行を最大限防ぐ」ことが最大の目標になります。 • もし初発(初回)であれば、休養をしつつ、早期に受診して相談することが大事です。 • 「再発の前駆症状」であれば、休養しながら薬の相談を・調整の相談をすることになります。 • (3)統合失調症の主な前駆症状4つ • 「敏感さを背景に」さまざまな症状が出ます。 • ①漠然とした不安 • 「敏感さが不安に」つながります。 • <漠然とした不安> • 漠然とした不安では、理由なく不安を感じやすくなることになります。 • 脳の過敏や緊張の強まりが背景と推測されます。 • そして、これは他の前駆症状のベースにもなります。 • <似た症状> • まずは「過敏になる」いろいろなことに敏感になります。 • そして「イライラしやすくなる」ことが目立つ方もいます。 • あとは「強迫症状」気になって繰り返し確認してしまうなどが目立つ方もいます。 • <補足:世界没落体験> • 世界没落体験は、世界の見え方が急に変わって、不気味なものに見える体験です。 • これも「脳の状態の変化」が背景となって見え方が変わることが推測されます。 • ある種「過敏さからの世界の見え方の変化」が背景と推測されます。 • ②不眠 • 不眠は「前駆症状、かつ悪化のリスク」のため注意が必要です。 • <不眠> • 特に明確な理由がなく、不眠になることがあります。 • これは「脳の過覚醒」覚醒度が上がることで、緊張が強くなったことが背景と推測されます。 • そして、この不眠は悪化のリスクにもなるため、注意が特に必要です。 • <不眠が続く時> • もし不眠が続くと、頭が休まらずさらに覚醒が強まることが想定されます。 • その結果、急性期のリスクが上がり、さらに「急性増悪」急な悪化と混乱に至るリスクも出てきます。 • なので特に早期対策が大事になります。 • ③社会的ひきこもり • 「陰性症状が先に来る」方も中にはいます。 • <社会的ひきこもり> • 社会的引きこもりでは、理由なく人を避けるようになることがあります。 • これは「陰性症状」が背景のことが多いです。 • そして「生活が困難になること」と「急性期に移行すること」双方に注意が必要です。 • <補足:単純型統合失調症> • 単純型統合失調症は、幻聴など陽性症状があまり目立たず、陰性症状が主体になるタイプです。 • この場合、陰性症状から徐々に症状が進んでくることがあります。 • 「生活の困難」と「急性期への移行」双方のリスクがあるので注意が必要です。 • <似た症状> • 社会的引きこもりの他にも陰性症状がまず目立つ場合があります。 • まずは「意欲の減退」。何事もやる気がしなくなることが目立つ場合があります。 • そして「感情を示さなくなる」ことが目立つ方がいます。 • また、いわゆる「考え無精になる」考えが深まりにくくなることが目立つ方もいます。 • ④被害念慮 • 「被害妄想の前段階」の症状です。 • <被害念慮> • 被害念慮は、「実際と違う」攻撃されていると思う感覚です。 • 「第三者などが訂正可能」なことが被害妄想との違いになります。 • 急性期未満の「脳の敏感さ」が背景と推測されます。 • <陽性症状の前触れ> • 前駆期において、陽性症状未満の「似た症状」が出る場合があります。 • これは急性期未満の「脳の敏感さ」がしばしば背景とされます。 • そして、これを放置すると次第に悪化して「陽性症状」に移行することが想定されます。 • <似た症状> • まずは「聴覚過敏」、耳の感覚が敏感になって幻聴への移行に注意が必要です。 • そして「混乱しやすさ」、刺激から混乱しやすい。これも進行すると常に混乱状態になることがあります。 • もう1つが「激高しやすさ」ストレスからの激高しやすさで、これも進行すると「常に興奮が続く」状態になります。 • (4)まとめ • 今回は、統合失調症セルフチェック「統合失調症の主な前駆症状4つ」を見てきました。 • 統合失調症では、幻聴など目立つ「急性期」の前に、より軽めの「前駆症状」が目立つことがあり、代表例は次の4つです。 • ①漠然とした不安 • ②不眠 • ③社会的ひきこもり • ④被害念慮 • 前駆症状から早期発見・早期治療につなげることで、急性期の予防や予後の改善を期待します。 • こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station) • 府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) • こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695) • #統合失調症 #前駆症状 #前兆 #精神科 #精神科医 • 【解説者】 • 医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎 • 精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医) • 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
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