学校の先生坂上二郎
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昭和49年11月1日発売 • 歌:坂上二郎(1934〜2011) • ※音量注意 • • みなさん、このたびこのクラスを受け持つことになりました坂上です。 • 仲良くやりましょう・・・。 • 1, • 小さな町の 中学校に • はじめて来たのは 春のこと • あれからいくたび 校庭に • 桜の花は 咲いたろう • 教えた子供は 数えきれない • 安江は、生徒会費もなかなか払えない • 貧しい家の子供でした。 • 秋の遠足の時でしたが、私は安江のために • お菓子を少し買っていったことがあります。 • 彼女はお菓子の袋を持って目にいっぱいの涙を • ためておりました。 • いまも忘れておりません。 • しかし今は元気に工場につとめ、夜は定時制高校に通っている安江 • 「生きていることは楽しい」とこの間来た彼女の手紙に書いてありました。 • 2, • 生まれた時は 誰でも同じ • 裸で産声 あげるのに • 子供の時から それぞれに • 違った道を 歩きだす • 私の力じゃ どうにもできない • 孝夫は非行少年でした。 • 悪い仲間と付き合って、学校にもなかなか出て来ませんでした。 • 私も何度か説教をしましたが、聞くような子じゃありません。 • ところがある日 彼が何人かの少年に囲まれて喧嘩しているところに出会いました。 • 私は孝夫をかばいましたが、映画のようにかっこよくはいきません。 • たちまち少年たちに殴られたり蹴られたりして、 • 私はのびてしまいました。 • 「先生、あんまりかっこつけるんじゃねえよ」 • 孝夫はそう云って私に肩をかしながら家まで送ってくれました。 • それからです。孝夫と仲良くなったのは。 • 今でも時々家に遊びに来ます。 • 運送会社につとめているそうです。 • 3, • 小さな町の 中学校に • いつしか月日は 流れゆく • 今年も近づく 卆業が • 蛍の光に 送られて • 巣立ってゆくだろ 教え子たちが • 洋子という子は大変頭の良い子でしたが早く死にました。 • 結婚をして別れた子もいます。 • 酒場づとめをしている子もいます。 • 大学受験を三回も失敗した子もいます。 • どうも幸せな子より不幸せな子の方が、よく覚えているようです。 • 考えてみると、人間ていう奴は、誰だって多かれ少なかれ不幸せを背負って生きているようです。 • より良い明日を願って一生懸命生きているもののようです。 • みんな負けるなよ、みんな負けるなよ・・・と、 • 私はそっと呟くだけです。 • • B面:係長ブルース • • 係長ブルース/坂上二郎
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