パニック障害のまとめ【精神科医が6分で説明、アニメーション入り改善版】
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パニック障害は、急な強い不安や体の症状による「パニック発作」を繰り返し、また発作が起きるのではとの「予期不安」を合併、それを「回避」することで行動範囲が狭まってしまう脳の不調です。抗うつ薬の治療と徐々に慣らす「脱感作法」を組み合わせて治療するのが一般的です。 • パニック障害について、主な症状や治療法など全体像につき、精神科医が約6分で説明しています。(アニメーションありの改善版です) • 出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長) • こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com • 府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com • チャンネル登録お願いします / こころ診療所チャンネル • ↓↓内容の詳細は下記になります。 • (1)はじめに:パニック障害とは • 今回はパニック障害についてまとめていきます。よろしくお願いします。まずパニック障害とは何かということですけれども、これは急に不安や身体の不調が出るパニック発作、これを繰り返してしまう脳の不調になります。この不安というのは非常に強いものでして、人によってはもう救急車を呼んだりとか、そういったことではじめ起こる場合があります。 • (2)パニック障害のおもな症状3つ • パニック障害の主な症状ですけれども、パニック発作・予期不安・回避、この3つが主な症状になります。 • (3)パニック障害のおもな症状①パニック発作 • 少し詳しく見ていきましょう。パニック発作が1つ目の症状ですけれども、これは自律神経、もっと具体的には交感神経が急に興奮して不安であったり、さまざまな身体の症状が出る症状です。別名自律神経発作といいまして、自律神経の交感神経、緊張の神経が強く働くことで、こういった症状が出てきます。不安は非常に強いものになります。 • (4)パニック障害のおもな症状②予期不安 • 2つ目の症状が予期不安です。先ほど不安が非常に強いという話をしましたけど、こういった発作ですので、非常にイメージが残ってしまうと、また発作が起きるんじゃないかという不安が残るということになります。そうすると、この予期不安から日々緊張が強まります。そうすると結果として逆に発作が起こりやすくなる。その結果、発作を繰り返してしまうというのが、このパニック障害の特色になってきます。 • (5)パニック障害のおもな症状③回避 • 症状の3つ目は回避です。例えば、人によっては、電車で発作が起こりやすいなどの方がいらっしゃいます。そうすると、もし仮に電車に乗らなかったら発作が起きないんじゃないかという話が出てきます。このように苦手な場面を避けるというのが回避です。これをするとどうかといいますと、一見発作は起きなくなります。例えば、電車に乗らなくなれば、発作は起きなくなります。ただ、これ弱点がありまして、これは一時的に発作はなくなりますけれども、また時間を空けて電車に乗ると発作は起きてしまいます。さらに似た場面、たとえば電車が苦手な方ですと、バスとか車とかいった場面でも発作が起きるリスクが上がってきます。そうすると、どんどん苦手な場所が増えてしまうという悪循環に陥るおそれがあります。これは注意が必要です。 • (6)パニック障害のおもな治療法2つ • 続きまして、パニック障害の治療ですけれども、主に薬物療法・脱感作法、この2つが主な治療法になってきます。 • (7)パニック障害のおもな治療法①薬物療法 • まず、治療法の1つ目ですけど薬物療法です。主に抗うつ薬・抗不安薬、この2つを主に使っていきます。 • 1つ目の抗うつ薬ですけれども、一番初めにパニック障害はうつ病とメカニズムが近いという話をしました。セロトニンの不足の影響が示唆されると申し上げています。そのため、使う薬も共通しているところはありまして、セロトニンを増やす抗うつ薬はパニック症にも有効とされます。これは定期的に飲むことで、2-3週して効果を待っていくという薬になります。飲み始め、初期に体が慣れないということで、吐き気やめまいの副作用が出ることはありますが、だんだん慣れてきます。 • 2つ目の抗不安薬ですけど、これは即効性のある薬です。飲むと15分ぐらいで効果が出て、5-6時間で効果は切れるものになります。これは依存の問題が少しありますので、あくまで頓服として調子の悪い時だけ使うといいという風に思われます。 • これをまとめますと、普段抗うつ薬を使って発作を抑えたり、起きそうな時に抗不安薬を頓服で使うとこういった使い方が標準的になります。 • (8)パニック障害のおもな治療法②(系統的)脱感作法 • 治療の2つ目は(系統的)脱感作法です。これは、徐々に不安に慣らして不安を減らしていく、こういった治療になります。先ほど症状の3つ目であった回避の逆を、慎重に行っていくということになります。 • 例えば、電車が苦手な方ですと電車、いきなり混んでいる電車は厳しいですから、初めは空いている電車、3分とか短い時間から徐々に慣らしていきまして、条件を緩めて慣らしていくと緊張はするけど、発作まで起きないとそうするとは案外大丈夫じゃないかということで、予期不安が減ってきます。これをだんだん負荷を増やしながら繰り返していくことによって、不安にだんだん慣らしていって、苦手な場面を減らしていくという治療になります。 • これを単体で行うこともあります。けれども、先ほどの抗うつ薬の治療と一緒に行うと、リスクを少なく行いやすくなります。 • (9)パニック障害の治療の3段階 • 最後パニック障害の治療3段階です。初期・中期・後期とまとめています。 • 治療の始め、初期ですけれども、この時期はまだ脱感作、慣らすことは難しいですから、まずはお薬の治療を優先します。生活としては、なるべく頭を休ませる、リラックスを図るということをしていきます。 • 薬が効くまで少し時間差がありますので、まずは薬の効果を待っていきます。そして、薬の効果が出てきたら中期に移っていきます。 • 中期では、薬は続けながらも、先ほど2つ目の治療としてあった、脱感作法を徐々にやっていきます。初めは短い時間からだんだん負荷を増やして慣らしていきます。そして、十分慣れてきたら、最後後期に移ってきます。 • 後期になりますと、最後薬を徐々に減らしていくことを目指していきます。抗うつ薬などをちょっとずつ減らしていく。そうすると少し不安がぶり返しますけど、そこを脱感作法でまた抑えていくと、それによって願わくば薬を中止することを目指していきます。 • 今回はパニック障害についてまとめてまいりました。 • こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station) • 府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) • こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695) • #パニック障害 #パニック症 #パニック発作 #予期不安 #抗うつ薬
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