特発性真菌性腹膜炎
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以前、「特発性細菌性腹膜炎とは何なのか」というコンテンツを出させていただきましたが、感染症科のコミュニティで真菌性腹膜炎の話題を知る機会があり、忘れないうちにポイントをまとめてみた次第です。ただし、今回の内容は非常にマニアックです。 • 肝硬変の患者さんにはいろいろな感染症が起こるものですが、その中でも特発性腹膜炎は尿路感染症と並んで頻度の多いものとなっております(報告によっては最頻)。特発性腹膜炎の起因菌は大腸菌をはじめとする腸内細菌が主で、免疫抑制などの背景がない場合には単一菌による感染であることが多いので、第三世代セフェム系抗菌薬がレジメンとしては推奨されます。ところが、特発性腹膜炎の2~10%に真菌性腹膜炎が含まれている点が厄介です。その場合はカンジダが起因菌になることがほとんどで、ミカファンギンなどの抗真菌薬を使うのですが、真菌性腹膜炎の場合は多くで細菌も感染しているとされ、抗菌薬も併用する必要があります。ところで、カンジダの関与よりもさらに手ごわいのがクリプトコッカスによる播種性感染症です。非代償性肝硬変はクリプトコッカス感染症のリスク因子として知られています。特発性真菌性腹膜炎の中ではかなり稀な存在なのですが、クリプトコッカス髄膜炎を合併して生じた意識障害を肝性脳症と誤診すると、治療が遅れて致死的な経過を辿ることがあるので注意したいところです。 • フリー画像・写真素材 写真AC https://www.photo-ac.com/ • フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp • フリーBGM素材Springinʼ https://www.springin.org/
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